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Museミューズ細胞が切り拓く
再生医療の可能性

Museミューズ細胞が切り拓く
再生医療の可能性

Muse細胞と
生命科学インスティテュート(LSII)

LSIIは、現在の医療では解決できない
ニーズに応えるため、
2015年よりMuse細胞を用いた
新しい治療法の開発に取り組んでいます。

再生医療の新たなひとつの可能性:
Museミューズ細胞

近年実用化が進む再生医療において、体の中の様々な細胞に分化することができる、いわゆる「多能性幹細胞(万能細胞)」が注目を集めています。この多能性幹細胞で、新たに見つかったのがMuse細胞(Multilineage-differentiating stress enduring cells)です。

Museミューズ細胞とは

Muse細胞は、2010年に東北大学の出澤 真理(でざわ まり)教授のグループによって発見された、生体に存在する新しいタイプの多能性幹細胞です。Muse細胞は、血液や骨髄、各臓器の結合組織に存在し、内胚葉(肺や肝臓、膵臓など)、中胚葉(心臓や腎臓、骨、血管など)、および外胚葉(神経組織や表皮など)の様々な細胞に分化する能力を持っています。もともと生体内に存在するので、安全性への懸念が低く、また、腫瘍化のリスクも低いという特徴があります。これらの性質から、様々な疾患を対象にした再生医療にMuse細胞を応用することが注目されています。

Muse細胞イメージ

出澤 真理 先生(東北大学大学院医学系研究科
細胞組織学分野 教授 )ご提供

再生医療とは

再生医療とは、ヒトの細胞や組織を用いて、機能不全となった細胞や組織を再生させて、その機能を取り戻す医療です。これまで有効な治療法のなかった疾患が治療できるようになることが期待されています。

再生医療による
新しい治療法

日本国内で承認されている「再生医療等製品」には、

  • ・ヒト(自己)表皮由来細胞シート
  • ・ヒト(自己)軟骨由来組織
  • ・ヒト(自己)角膜輪部由来角膜上皮細胞シート
  • ・ヒト(自己)骨格筋由来細胞シート
  • ・ヒト(自己)骨髄由来間葉系幹細胞
  • ・ヒト(同種)骨髄由来間葉系幹細胞

などがあります。患者さん自身から採取した細胞(自家細胞)を培養、調製した後に患者さん自身に使用したり、ドナーから採取した細胞(他家細胞)を培養して患者さんに投与することで、細胞や組織を再生する新しい治療法です。

Muse細胞による
再生医療とは?

Muse細胞による再生医療のイメージ※この動画に音声はありません。

Muse細胞による再生医療は、ドナーから採取したMuse細胞をそのまま静脈内に点滴で投与します。遺伝子の導入や事前の分化誘導が必要なく、外科手術も必要ありません。投与されたMuse細胞は、傷ついた臓器が発するSOSシグナルに導かれて遊走し、傷害部位に集まります。そして、傷害臓器に応じた細胞・組織に自発的に分化し、そこに生着して傷害された組織や臓器を修復していきます。その結果、傷害を受けていた臓器の機能が回復します。

Muse細胞による再生医療は、修復医療と呼べるものです。

実用性に優れた
多くのメリット

Muse細胞による再生医療には、

  • 遺伝子導入が不要であり、腫瘍化を含めた安全性への懸念が非常に低い
  • ドナーの細胞(他家細胞)をそのまま投与しても拒絶反応が起こりにくいため、ドナーマッチングが不要
  • 事前の分化誘導が不要なため、必要な時にすぐに投与ができる
  • 静脈内に点滴で投与するので、侵襲が少ない

などの特徴があり、患者さんにとって身近な治療方法となる可能性があります。

生命科学インスティテュート(LSII)の研究開発とは?

LSIIは、Muse細胞製品の研究開発を行い、修復医療の実現を目指します。

Muse細胞を安全に使うための課題に挑んでいます

「再生医療等製品」の研究開発の鍵となるのは、製造法および品質試験法を確立することです。特に生きている細胞を製品にする場合は、加熱するなど、従来の方法による滅菌を行うことはできません。そのため、原料をはじめ、細胞バンク、培養および製剤化の各工程を的確に管理し、安定した量・品質の細胞製品を製造するプロセスを開発しなければなりません。そして、製品の品質を保証するための試験法を開発することも必要です。

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